ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その115

「おとんぼ」とは
末っ子のことを言います。

伊之助が生まれた時
父親の亀太郎が44才
母親のおますは35才の時でした。

平均寿命が短かった
明治維新の頃ですので
35才は
相当高齢出産です。

おますは
出産後
1ヶ月は
普通の女性のように
しっかり
横になって
お布団を着て
寝ていました。

1ヶ月が過ぎて
仕事を
はじめようとしましたが
少しふらついてしまいました。

長く寝ていたからかもしれないと
思いました。

それをみていた
長女のおせいは
私がやるから
寝ていてと言ってくれました。

それで
伊之助をあやしながら
もう少し
休むことにしました。

それを見ていたのが
鶴松です。

襖の陰から
ジッとうらやましくみていたのです。

伊之助と
二人っきりで
過ごした時間は
10日ほどでしたが
鶴松には
それは
長い時間だと
感じていたのです。