ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その24

大学に入ると
コマーシャルの影響で
超有名人で
入学式では
テレビカメラも
来ているほどで
ニュースに
顔が映るほどでした。

そんな大学に入ると
同級生たちは
順子には
冷ややかでした。

医学部にくるほどの
学生は
それなりに
自尊心が強く
有名人の
順子に
反発があったのでしょう。

先生たちは
入試の結果を
知っていますので
有名だけではなく
実力も
持った学生だと
わかっていましたが
あまりも
小さいので
大丈夫かと
思っていました。

授業では
順子は
完璧でした。

前もって
教科書は
理解していましたし
授業中は
余談を含み
真剣に聞いていました。

実習も
真剣でした。

特に
順子の
「ノート」は
女の子らしく
いろんな色を使って
要点が書かれていて
時折欄外に
先生の余談やエピソードが書かれていて
図もわかりやすく書かれていました。

一年が過ぎると
表向きは
優等生の
順子に
反発をするものも
いなくなってしまっていました。

授業が終わると
すぐに
帰ってしまう
順子と
友達になるものはいませんでした。

順子は
小学生以来の
日課を
変えはしなかったのです。

空いた時間に
本屋にも行かないと行けなかったし
中ノ島の図書館で
江戸時代や
明治時代の相当古い書籍も
読破しようとしていたのです。