星子の 出したお茶を 美味しく ゆっくり飲んで 剛と星子は 帰りました。 星子は 剛が調べた結果を 湖子に 送りました。 いわゆるテレパシーで 送ったのです。 湖子は その結果を 聞いて 少しだけ考えて やはり 和己に伝えることにしました。 つぎに 和己に会った日に 湖子は 和己に話しました。 「和己さん これから話すことは 話しても良いかどうか 悩んだんですが やはり 話した方が 和己さんのためになるのではと 思って話します。 驚くことがあるかも知れませんが 最後まで 聞いて下さい。 和己のお母さんは 和己が 3歳の時に いなくなります。 最初は 家出しようかと思ったのではなく 旅行にでも 行こうかと 気軽に 家を出たのです。 『旅行に行きます』と 置き手紙を 残したと 言っていました。 大阪から 最初に出る 汽車に乗って 金沢に着いたそうです。 金沢は 良いところで ついつい 長居をしてしまっそうです。 少し病気になって 入院して それから 働いてみたいと言うことで 働き始めたのです。 それが 楽しくなって 2年が過ぎました。 一度だけ 長瀬に戻ったのですが その頃には お母さんの居場所は ないように感じてしまったのです。 そこで 金沢に 18年暮らしてしまったのです。 お母さんは 和己さんの 結婚を大変喜んでいるそうです。 和己さん どうしますか。