ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その72

和己を
助けるために
勉強を一緒にしました。

過去問を
何度も行ったのですが
合格点までは
なかなか達しなかったのです。

そのうえ
和己は
飽き性で
勉強が長続きしません。

当時の薬剤師試験は
卒業して
4月にありました。

和己の父親との取り決めがありますから
合格後
湖子と
結婚することになっていて
合格が決まってから
日程を決めることになっています。

そんな日程になっていますので
湖子も
父親の会社に就職することに
なっていましたので
無職と言うことで
母親の
弥生の仕事を
手伝っていました。

弥生の仕事で
建物の
ペンキ塗りをしていました。

その合間に
和己の勉強を見たりしていました。

湖子自体は
殆ど勉強をしませんでした。

和己の勉強を見ていただけで
充分に
内容がわかっていたのです。

近くの
女子薬科大学での
二日間の試験は
和己にとっては
過酷でしたが
何とか乗り切れたというようで
湖子は
ホッとして
結果待ちでした。

和己には
神頼みしかなかったようで
近くに神社に
お百度参りをしていました。

湖子は
「妖精ではなくて
神社なんだ

妖精の私には
少し皮肉だわ

でも
妖精に頼まれても
試験に合格というのは
ちょっとハードルが高い
かもしれない」と
思いました。