ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その83

弥生は
銀行のすすめにもかかわらず
バブルには
手を出しませんでした。

先を読んで
手を出さなかったというのではなく
ただただ堅実と言うだけです。

一方
和己の父親は
会社のことを考えると
銀行のすすめに従って
手を出すかどうか
経営判断を
決めかねていました。

いろんな人に
聞いて回っていて
もちろん
湖子にも
聞きました。

湖子は
「私は若くて
経験がないので
先行きは
わかりません。

しかし
母親は
やっていません。」とだけ
答えました。

父親は
「女性で
財をなした
悟生さんのお母さんが
そう判断するのは
何か考えのあったからかも知れません。

私も
それにしたがうことにする」と
心の中で
そう判断しました。

会社は
本業を
地道にやっていくことに
なったのです。

湖子は
良かったと
思いました。