家に帰って 幸せになる計画を 考えることにしました。 十詩子らしい 理論立てた計画を たてるつもりで 考え始めました。 途中まで考えて やっぱり こんな計画は ひとりではたてるべきでないと 気が付いて 止めました。 パソコンの中の ファイルを 削除しておきました。 病院の 洗濯物を畳むボランティアと 図書館の読み聞かせのボランティアの 体験をしました。 どちらも 面白かったですが 十詩子には 少し向いていないような気がしました。 何日か やっとすぎて 悟と会える日が来ました。 会社で頼まれたことを どのように 話すべきか 迷っていながら 悟の家に 着きました。 悟は いつものように きっちりした服装で 迎えに出てきました。 家の中も いかにも掃除したという 雰囲気でした。 中にとおされて 六甲の山並みが見える 一番座り心地のよい 椅子に座りました。