ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年頃の我が家の一日  牛さん編 その1

我が家の一日  牛さん編 その1

我が家には、農耕牛がいました。
牛は、少し臭いけど本当に可愛い目をしています。
我が家の農業経営の理念は、
「常に道具は、効率的なものを揃えよ。
日常の金銭支出を抑えても(倹約しても)
新しい道具をそろえよ」です。
ですから耕運機を買うまでの時期は、
牛さんがいたのです。
我が家の牛さんがどのような名前を
つけてもらっていたかまったく覚えていません。
兄は牛を操るとき
「ホーイ」あるいは、「オホーイ」と言っていたので
名前がなかったのかもしれません。

牛の食事は、二食です。
寝ているとき以外は、
よだれを垂れて反芻しています。
朝私たちの食事の前に与えられます。
大きな鍋で押し麦を粥(かゆ)状に炊いたもの
これを「ロール」と言います。
木桶に稲わらを押切で小さく切ったものに
ロールを入れ塩を入れます。
牛はまず塩から食べます。
見ていましたけど、ものすごい量の餌を早く食べます。
さすが我が家の牛ですね。
人間より粗食ですが、牛さんはものすごく力があって、
疲れを知りません。
その上、兄の指示に忠実です。
土に深く切り込んだ鋤を引っ張って田んぼを歩き回ります。
耕運機が耕す深さが牛より浅いと問題になったくらいです。
牛は、汗をかきますので
冬場でしたら湯気が立っています。

すごい力なのに
なぜ人間に従順なんでしょうか。
牛がいうことを聞かないからと言って
兄は、牛を叩いたりしていなかったように思います。
掛け声だけです。
そんなことを考えるとなんか物悲しくなってきますね。