ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その3

あずさは
店長に頼まれて
夜10時までの
勤務に就きました。

その土曜日は
忙しくて
ようやく客足が減ったのは
10時ちょっと前で
店を閉めて
整理し後片付けが出来たのは
11時になっていました。

店長は
あずさに
夜食付きと言っていたので
店の店員を連れて
少し有名な
近所のお店に
それから向かいました。

あずさは
空腹かどうかもわからないくらい
疲れていましたが
こんな機会は
あまりないので
レストランについて行きました。

レストランに着くと
店長や他のみんなは
終電が気になって
さっさと食べてしまいました。

そして
店長は一番早く
全部のお金を払って
先に帰ってしまいました。

他のみんなも
終電が気になったのか
それとも疲れているのか
「お先にごめんね」と言って
帰って行きました。

後に残された
あずさは
ひとりで
まだ食べていました。

あずさは子供の時から
「よくかんで
食べるんですよ」と言う
言いつけを守っていたのです。

ようやく食べ終わって
店を出たのは
12時前でした。

12時半前が終電ですので
阪急梅田駅に
歩いていきました。

阪急梅田駅に着くと
あずさは
定期を
鞄から出そうと
チャックを
開けようとしました。

この時考えも出来ないことが
あずさに起こってしまうのです。