ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のその後 その3

剛の最初に症状は
何となく疲れやすいというものだったですが
寒くなってくると
一進一退を繰り返しながら
だんだんと悪くなっていきました。

全身が冷たく感じて
痛くなるのです。

そんな剛を見て
星子は
病気というものが
具体的にはわかりませんでしたが
つらそうなことだけは
理解しました。

インターネットや
近所の人たちに聞いて
ろんなお医者さんのところに
もちろん診察を受けに行きました。

いろんな検査をしたりしても
もうひとつわからないのです。

剛は
星子に
心配はかけたくないので
何もなかったかのように
振る舞っていますが
とても悪いことは
誰が見てもわかります。

手足の
あらゆるところが痛み始め
足の裏も痛いのか
歩くときも
ゆっくりです。

星子は
なぜこんなことになるのだろうと
考えましたが
答えが出るわけでもなく
剛の病気が
和らぐことだけを
願っていました。

寒い冬が来ると
もっと
症状は悪化して
病院に行くとき以外は
寝たままになってしまいました。

どんなに寝ても
眠気がとれないのと同時に
立っているのも
しんどくて
横になるのです。

剛は
ほとんど
昼夜を分かたず
寝ていました。

起きるのは
トイレと食事とお風呂の時
それから病院に
行くときだけでした。

たくさんの病院を回りましたが
治療方法どころか
病名さえわからない始末です。