ここからは実話です。 ただし アスカルは犬ですので 言葉は発しません。 言っていることを 類推しております。 たぶん 15年間飼っておりましたので 間違っていないともいますが ご理解下さい。 子犬は 動物病院の ケージの中に入れられました。 その動物病院は 猫の不妊治療などを ボランティアで 協力している 病院です。 動物病院は 病院の外の よく見えるところに 「仔犬あげます。」の 張り紙をしました。 チラシは 多くの人の目に止まり とくに 動物病院は 動物が好きな方が多いので その効果は すぐに出ました。 10日ほど経って 兄弟の 1匹が 引き取られ 新しい飼い主のもとに 行ってしまいました。 それから また 数日経って もう1匹が 引き取られました。 アスカルだけが ケージに残されてしまいました。 兄弟もいなくなって 淋しくなりました。 小さな 下のケージに移されました。 動物病院の 看護師さんは アスカルを よく世話しましたが 看護師さんが アスカルを 可愛がることはありませんでした。 いつもアスカルは ケージの 奥で 淋しそうに 外を見ていました。 他のケージの 犬が 激しく吠えるときは 心細く 過ごしていました。