ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その11

冴子は
大切な
大学受験の日に
この様な
事が起こるとは
理解できませんでした。

もし受験の日でなければ
ついていった
その真相?を
究明するのに
と思いました。

でも
今日は
大学受験の日
残らざる得ません。

なぜ
なぜ
なぜと
繰り返しました。

試験場についても
そのことが
頭から
離れません。

試験が
はじまり
何とか
問題に
専念しようとしました。

試験中は
無になるような
感じがするのですが
今回は
そんな感じを
受けないと
冴子は思いました。

問題に熱中できない
と感じながらも
電車で見た
彼を
考えてしまうのです。

一時間目二時間目三時間目
熱中できないまま
昼の休憩時間になりました。

家で作った
弁当を
試験場で
頂きました。

外は
強い風が吹いているようです。

熱中しようと思っていますが
熱中できないのです。

そんなジレンマが
余計に
イライラさせて
冴子は
もうダメだと
思いました。

しかし
最善を尽くせと
父にいつも言われているので
午後の時間も
がんばったつもりです。


そして
終わって
帰る途中
遅くなっていましたが
彼の
学校の
駅におり
少し待っていました。

でも
もう暗くなってきて
でも
待っていました。

真っ暗になっても
彼は来ない
遅くなると
家族が心配するので
帰りました。

家族には
勉強で
図書館に寄っていたと
嘘をつきました。

笑顔で
がんばっていると
話しもしましたが、
ベッドの中に入って
涙が出てきました。