ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その27

冴子は
デートを重ね
婚約する運びになりました。

登じゃなくて
登の母親が
仲人のことや
結納・結婚式・新居のことまで
すべて決めました。

冴子は
めんどくさがりだったの
別に
嫌のこともありませんでした。

新居も
登の家の近くの
登の父親が持っている
マンションの
一室に決まりました。

1階の南向きで
専用の駐車場もあって
2DKの
当時としては広い
新しいお部屋でした。

エアコンも付いていました。

結納でもらった
お金で
花嫁道具も
登の母親が
こんなものが良いという
一覧表をまで
作ってくれました。

父親は
少し憤慨していましたが
「まあまあ」と
みんなが言って
その場は治まりました。

冴子と登との
結婚式は
昭和47年の
春でした。

日にちは
3月3日のひな祭りの日
近くの
文化会館で
盛大に行われました。


衆議院議員の先生も
来賓として
挨拶して
あまりにも
立派ので
新婦側の来賓は
少し困惑したものです。

新婚旅行は
当時は
南九州が主でした。

それなのに
登の父親が
全額出してくれて
あまりにも豪華な
ハワイ旅行に行きました。

伊丹空港から飛行機で
出発しました。

窓から見える
伊丹の景色を
登は
その時は説明してくれました。