ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その40

勇治も
事のすべてを
理解でき
そんなに
好かれていたことを知って
急に
冴子が
もっと愛おしくなりました。

冴子の方も
誤解して
恨んでいたけど
恨みは一瞬に晴れて
高校生の時に
心は戻ってしまいました。

ふたりは
誰から言うのでもなく
結ばれてしまいました。

勇治は
独身ですので
自由ですが
冴子は
夫も子供もいる身
不倫という言葉が
まだ一般的でなかった時代です。

「金妻」が流行した
昭和58年より
4年も早かったのです。

勇治は
冴子が
結婚していることまでは
知りませんでした。

勇治は
冴子が
優雅なお嬢さんだと
思っていたのです。

みんなにばれなかったのは
冴子は
子供が家に帰るときまでには
必ず
家に帰っていたからです。

そんな
ふたりの関係は
数ヶ月続いたのです。

登は全く気付いていないようでした。

登の母親は
少し不審には思っていたのですが
冴子のことなんか
いない方が
良いと思っていたので
そうなったら
好都合と
考えていたフシがあります。