ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その53

勇治のお給料を
引っ越して来たときに
全額もらって
お小遣いとして
3万円を渡しました。

お給料は
手取り
13万円で
残った
10万円を使うことができると
考えていました。

冴子は
結婚していたとき
いや今も結婚していますが
前の結婚していたとき
食べ物には
気を使っていました。

無農薬とかに
凝っていたときもありました。

住んでいるアパートの近くには
そんな食品を
扱っている
お店がないので
遠くまで
通って
買っていたのです。

月末になったときには
3万円弱になっていました。

あと
10日ほど
「これで生活できるかな」
と
考えていたとき
勇治が
「家賃を払っといて」と
夕食が
言ったのです。

冴子は
「えっ
家賃?
いくらなんですか」
と
勇治に尋ねました。

冴子は
独身時代は
親と一緒に住んでいたし
結婚したときは
親が出してくれていたし
それから
持ち家になったので
家賃という
考えがなかったのです。

残っているお金では
払える額でないことは
わかりました。

冴子は
登と
勇治は
結婚生活でも
全く違うと思いました。

とりあえず
冴子の貯金から
家賃は払っておきましたが
冴子は
経済的なことを
考えないと
いけないと
思いました。