「勇治 今すぐ会いたい!」と 冴子は 叫びました。 遠くから 「必ず会えるから もう少しがんばって そこで暮らして それが運命なんだ 僕たちの運命なんだ 冴子がそれを全うしないと 僕たちは 永遠に会えなくなってしまう かならず 冴子の運命を 終えてから こちらに来なさい いつまでもここで 待っているから 冴子と あんなことをした 後悔なんかしていないからね さえこも 僕との ことを 後悔しないなら 勇気を出して 生きていって 愛してる冴子」 と 聞こえました。 それから 何時間の暗闇があったでしょうか ウトウトとしてしまい 明るい日差しで 目が覚めました。 冴子は 夢とは 思いませんでした。 時間からして 相当寝たように思いますが あまり寝たような気がしません。 でも朝なので リビングに行きました。 河本さんのお母さんが 朝の挨拶をして 話しになりました。 その中で 河本さんのお母さんも 夢の話しになりました。 そして 同じような 娘の夢を 見たというのです。 ふたりが 同じような 夢を見たと言うのです。 聞いた言葉は 本当だと思いました。