ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その107

電車を乗り継いで
避難所まで帰ってきました。

もう夕方になっていて
3日いなかった間に
小学校の校庭には
大きなテントが
幾張りか立っていました。

自衛隊が
駐屯しているらしいのです。

お風呂も
できているらしいのです。

今日は
男性が入浴になっていて
女性は明日と言うことが
書かれていました。

みんなに挨拶して
食事を
もらい
にわかにできた
お友達に
岡山の様子を
話しました。

避難所の中は
段ボールが運び込まれていて
敷いたり
隣との壁にしたり
重宝しているみたいで
遅かった
冴子には
手に入らなかったのですが
友達からもらいました。

1月の月末になると
銀行の返済の日です。

冴子は
銀行に行って
店が潰れ
勇治が亡くなったことを
話しました。

銀行は
いろんな書類を
出して欲しいと
言ってきました。

返済については
冴子が
連帯保証人なので
引き続き
返済して欲しいと
いうことでした。

でも
そんなお金は
冴子には
ありません。

いつも店の
運転資金として
十数万が
リュックサックに入っていましたが
そのお金も
勇治が亡くなって
岡山に行って
帰ってきたら
半分近くに
なっていました。

預金もなく
不安です。

法律相談が
避難所で行われた時
相談することにしました。

相談員の
弁護士の先生は
「まず
相続放棄して
それから
破産宣告を
受けるしかないと思う」と
答えました。

冴子は
遺産放棄するしかないのかと
思いました。

そして
破産宣告も
受けることになります。

またまたいろんな書類を書きました。

弁護士の費用は
義援金を
使いました。