外食も あまり行きません。 冴子は 何やかやと 自分に 言い訳をして 人と 関わりを持つのを 避けていました。 勤めていた 河本さんの お母さんに いろいろと 誘われても 二回に一回つきあう程度です。 黙々と働き サッサと帰って 家で 何もすることもなしに ボーとする だけでした。 そんな日々が続いていましたが ある日 電気屋さんに なにげに行きました。 1997年になっています。 ウインドウズが 売り出され パソコンが ブームになっていました。 電気屋さんに行くと 十数万円の パソコンが 並んでいました。 電気には 苦手な 冴子でしたが 自身にはわかりませんが 興味がわきました。 冴子は いきなり買っても 操作ができないと思いました。 それで パソコン教室に通いたいと 思いました。 いろなところを探していると 新聞に 尼崎の 夜間高校のコースに パソコン教室があって 春になると 募集するということです。 春まで 待つことにしました。