ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 小話その18

母は
こたつの準備です。

まだまだ寒い
二月ですので
こたつを
用意します。

かんてき(七輪)に
新聞紙を
丸めて
火を点け
その上に
消し壺の
からけしを置きます。

下から
使い古した
大きめの
うちわで
パタパタと
七輪の
下の口へ
風を送ります。

炭は
すぐ
いこります。

その上に
豆炭を
置きます。

しばらくすると
豆炭に火が点き
万遍なく
火が点いたので
豆炭を
こたつの
器の中に埋めます。

器は
焼き物で出来ていて
中に灰が入っています。

その灰の中に
「ひあそみ」(火ばさみ)で
火の点いた
豆炭を
埋めます。

灰を
少し高く盛り上げ
その器を持って
座敷に行きます。

押入から
お布団を出して
座敷に敷き始めました。

夏は
川の字に
敷くのですが
冬は
少し変わった
敷き方です。

お布団の
足の方を
座敷の部屋の真ん中にして
東枕
南枕
西枕にして
敷くのです。

足下に
こたつの本体を置きます。