ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その20

汗を流して
お給料を得て
それを
寄付する。

そんな繰り返しを
何度かして
数年経ちました。

宗教団体は
大きくなりました。

勝の努力も
発展に寄与していると
勝は思っていました。

いつものように
新しい会員が
宗教団体の集まりで
紹介されました。

若くて
綺麗な
女性です。

おばさんが多い中で
その女性は目立ちました。

勝は
すっかり
妻帯者であることを
忘れて
その人を
好きになってしまいました。

誰の目にも
そのようにうつったので
勝や
奥さんに
忠告する人が
多くいました。

特に奥さんには
言いにくいことを
ずばり言ったのに
奥さんは
動じませんでした。

にっこり笑って
答えていました。

何日か経って
奥さんは
置き手紙と
離婚届けに自分の名前を書いて
いなくなりました。

出ていくその日まで
何にも言わずに
笑って話していました。