陽一君は この日のために ちょっと変わった 喫茶店を 探していました。 抹茶を出す 喫茶店です。 抹茶茶碗に 薄茶と干菓子が付いて でてきました。 作法クラブでは よくいただいていました。 薫子: 久しぶりです。 抹茶を頂くのは 陽一: 僕も 薫子: 美味しいわ 陽一: でも もう夕方だから 眠られなかったら どうしよう 薫子: 私は平気よ 陽一君は 僕は 眠られなくなる 薫子: そうなの 高校の時は そんな事言ってなかったじゃないの 陽一: 高校の時も そうだったけど 薫子: 陽一君は 寡黙な人だと 思っていたわ 陽一: あの頃は こんなには話せなかった 恥ずかしかった 薫子: 恥ずかしくて 話さなかったんですか 知らなかったー 陽一: 席の順番を決める時に なるべく 薫子さんの近くになるように していたんだ 薫子: それは知ってた。 となりに来ても 何も話さないし なぜそんな風にするのかわからなかったけど 陽一: 薫子さんは 作法クラブでは 一番の人気者だから 近くにいたかった 薫子: そんな事ないでしょう。 一番は 美奈子さんでしょう。 二番は、、 陽一: いいえ 薫子さんは 一番です。 笑顔が一番ですもの 薫子さんは 一番です。 薫子: 私のようなものを ありがとうございます。 陽一は 少し黙った後 顔を赤くして 次の言葉を 言いました。