ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その45

陽一君は
この日のために
ちょっと変わった
喫茶店を
探していました。

抹茶を出す
喫茶店です。

抹茶茶碗に
薄茶と干菓子が付いて
でてきました。

作法クラブでは
よくいただいていました。

薫子:
久しぶりです。
抹茶を頂くのは


陽一:
僕も

薫子:
美味しいわ

陽一:
でも
もう夕方だから
眠られなかったら
どうしよう

薫子:
私は平気よ

陽一君は
僕は
眠られなくなる

薫子:
そうなの

高校の時は
そんな事言ってなかったじゃないの

陽一:
高校の時も
そうだったけど

薫子:
陽一君は
寡黙な人だと
思っていたわ

陽一:
あの頃は
こんなには話せなかった
恥ずかしかった

薫子:
恥ずかしくて
話さなかったんですか

知らなかったー

陽一:
席の順番を決める時に
なるべく
薫子さんの近くになるように
していたんだ

薫子:
それは知ってた。

となりに来ても
何も話さないし
なぜそんな風にするのかわからなかったけど

陽一:
薫子さんは
作法クラブでは
一番の人気者だから

近くにいたかった

薫子:
そんな事ないでしょう。

一番は
美奈子さんでしょう。

二番は、、

陽一:
いいえ
薫子さんは
一番です。

笑顔が一番ですもの

薫子さんは
一番です。

薫子:
私のようなものを
ありがとうございます。

陽一は
少し黙った後
顔を赤くして
次の言葉を
言いました。