ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その52

夢が思いつかない登でしたが
勉強だけはしました。

頑張っていました。



薫子が
就職した
年に
薫子が生まれた家がある
一帯が
重要伝統的建物建造群
指定されていました。

薫子の家は
代々農家で
指定されたからと言って
何もしていませんでしたが
美奈子さんのお父さんの会社や
陽一君のおじいさんの会社は
観光事業や
土産事業に進出していました。

陽一君も
おじいさんに
卒業したら
会社を
手伝うように
言われていました。

陽一君は
それには
反発していて
会社に就職を目指していました。

就職超氷河期の
時代でしたから
陽一は
頑張っていました。

仕事が決まらなければ
薫子さんと
結婚できないと
思っていたからです。


薫子は
陽一との
結婚が
ほぼ間違いないと言うことで
花嫁修業のため
お茶やお花
そして
料理教室に通い始めました。

高校の作法クラブで
相当練習していたので
上達は
早かったです。


秋になると
登の家族の家が
出来上がり
引っ越しすることになりました。

付近は
潰れて
解体撤去され
何もないところに
一軒だけ
建っていました。

地震以後
初めての
新築と言うことで
テレビ取材もある
引っ越しになりました。

登の父親は
地震保険に入っていたことを
強調していました。

新居は
快適ですが
付近には
誰も住んでいないので
夜帰る時は
登は少し怖がっていました。

姉は
母親に
駅まで
迎えに来てもらっていました。