ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その63

登は
正月も何処にも行かず
勉強をしていました。

もちろん
勉強していなくても
登には
行くところなど無かったのですから
きっと
勉強くらいしか
していなかったでしょう。

登が
正月に
勉強していた頃
薫子は
ゆっくりと
実家で
過ごしていました。

年末の
繁忙期が
終わって
くつろいでいたのです。

葺き替えたばかりの
茅葺きの
大きな家で
ゆっくりと
癒されていました。

古い
お風呂に入りながら
これまでのことを
考えました。

小さな古い窓から
星が輝いているのが
見えました。

見かけは古いですが
スイッチひとつで
追い焚きもできるので
誰も
湯加減を
聞きに来てくれません。

静かなお風呂で
笑顔のアイコンタクトと
初めてであった小学校のことが
昨日のように
思い出されました。

なぜか
涙が出てきました。

本当に
笑顔のアイコンタクトを
あの時
教えてもらわなかったら
きっと
今の自分はないと思いました。

陽一君にも出会っていないだろうし
証券会社にも勤めていないだろう
もちろん
結婚なんて
まだまだだろうと
思いました。

これからも
何があっても
笑顔のアイコンタクトで
突き進もうと
思いました。