ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その68

薫子は
正月を
いつものように
実家でゆっくりと過ごしました。

しかし
今年の正月が
独身最後の正月です。

父親や
母親に
直接
親孝行する機会は
今年限りと
思いました。

正月は
あちらこちらに
一緒に行きました。

正月の3日には
陽一君が来て
中身のある宴になりました。

5日には
陽一君の家に
両親とよばれて
こちらは
凄い宴になりました。

陽一君の
両親や
おじいさんは
薫子を
大変気に入っていて
話をするのは
薫子ばかりです。

陽一君は
ゆっくり
薫子さんと話せませんでした。

話したいことがあったのですが
またの機会と言うことに
なりました。

陽一君の
話したい内容は
薫子が聞かなくても
6日のに
会社に出社した時に
わかりました。

薫子が勤めている
証券会社が
倒産したのです。

損失飛ばしが
表面化した
どうしようもなくなり
破産いてしまったのです。

薫子は
押し寄せる
お客様に
事情もわからないのに
説明する役になってしまいました。

「あなたがいるから
お金を預けたのに」という
お客様までいて
いつもの笑顔は
封じて
対応しました。

2週間以上
晩遅くまで
会社に残って
残務整理をしました。

1月の
終わりになると
仕事は
ほとんどなくなり
お客様が来店することも
ほとんどありません。

2月3日には
結婚式で
1月末で
退職する
退職願を年末に出していました。

予定通り
退社にはなりましたが
お祝いなどもなく
残ったみんなも
その後
全員退社となります。

陽一君は
慰めてくれましたが
何か
後味の悪い
会社勤めの
終わりでした。