ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その87

陽一君の
阪神支店での勤務は
長くなりました。

パート勤務も
順調です。

バックヤードでパック詰めの
単調な仕事ですが
単調な仕事程
何も考えない
そんな時間が過ごせました。

パート仲間では
一番若くて
新参者でした。

昼の時に
みんなで
昼食を摂る時に
話しで
先輩たちが
みんな子持ちであることを
知りました。

子供を育てると言うことが
どんなに難しいか
いつも話題になっていました。

「育児は大変なんだ」と
薫子は
思いました。

でも
子供はなかなかできませんでしたが
手術した日に
見た夢を
信じました。

5年を過ぎて
2008年になった時
薫子の夢の予言が
現実のものになりました。

正月の時に
妊娠がわかったのです。

陽一君は
今度は
子供ができるようにと
安静にさせようとしました。

必要以上に
安静をすすめ
パートも止めるように言ってきました。

医師に相談すると
少しは
運動した方が良いと
助言してくれたので
陽一君も納得してくれて
働き続けることになりました。

さすがに
臨月近くになると
仕事はできなくなり
産休をすることになりました。

暑い夏に
涼しい家で
ゆっくり
出産を待つ日々で
薫子の母親が
手伝いに来てくれました。

何もすることなしに
数日過ぎた時
暑い夏の日に
女の赤ちゃんが生まれました。

初産でしたが
極めて安産でした。

陽一君や
家族のみんなは
大喜びで
凄い騒ぎになっていました。

名前を
陽一君が付けようとすると
両方の家族や
親戚が
たくさんの助言をしてくれました。

七転八転して
一番簡単な
夏子になりました。

夏に生まれたからと言う理由です。