薫子: そんな事ないよ 私は今のままで 幸せよ 美奈子: 夏子ちゃんには お父さんが必要だわ それに あなたにも 陽一君と同じくらいの 人がいたら 良いでしょう 薫子: 私は今でも良いけど 夏子には お父さんが必要なことは わかるわ 美奈子: だったら 私が見つけてあげるわ 薫子: そんなー 美奈子: ところで 私のお相手は 心当たりがあるの 薫子: 家主さんの 息子さんが良いと思うの 良い人 とっても優しくて 親孝行なの すこし 頭が薄くなっているけど 見かけじゃないわ それに お金持ちだし お父さんや お母さんは 良い人よ 美奈子: 今は何をしているの 薫子: 東大を出て それから 昆虫の研究をして 大阪の 大学の先生を しているみたい。 新しい昆虫を 見つけて 親の名前を 付けたみたいよ。 もし結婚したら あなたの名前の 昆虫も出来るかも 美奈子: それは止めて欲しいわ