ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その234

薫子が
登と結婚することの
最大の難関と考えられる
陽一君の写真が
解決したと
素直に
思いました。

登の方は
陽一君の写真については
全く考えていませんでした。

そのため
課題集にも
のせていなかったくらいです。

陽一君の写真のことについては
夏子ちゃんから
何度も聞いていましたが
そのことについては
考えていませんでした。

何も考えずに
「今まで通り」と
言ってしまったけど
それ以外に
どんな
答があったのだろうかと
その後
ズーッと考えることになるのですが
この時は
そう言っただけのことです。

そう言ったことで
薫子と
夏子ちゃんの信頼は
大きく増したので
普通の
人間なら
それで
終わりになるのですが
懐疑心いっぱいの
登には
そう簡単には
終わりません。

薫子と
登の母親と姉にあった時も
いろんな挨拶をしていても
写真のことを
考えていました。

次に
薫子の
両親に会いに行く番でした。

薫子の実家のある
美山町には
大学時代に
卒論のことで
何度も言ったことがありました。

卒論のテーマの
家の持ち主は
とても
厳しい人で
とても
苦労した思い出が
ありました。

そのため
美山町は
登にとっては
鬼門になっていたのです。

その
美山町に行く日が
来ました。