ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その21

貴重な苗を
大事にしながら
苗取りを
朝から晩までしました。

現在の常識に従えば
朝から晩までと言えば
ながいと言っても
午前8時頃から6時頃でしょうか。

せれでも
昼一時間の休みを取っても
9時間です。

重労働ですので
9時間も働けば
充分に疲れていると思います。

江戸時代の末期のこの時代は
朝は朝星夜は夜星ですので
初夏のこの頃なら
午前4時前頃から
午後8時前までの働きです。

まだ暗い頃に
家を出て
薄明かりの中で仕事をして
7時過ぎに一度帰って
朝食を摂り
昼まで働き
短時間の昼寝後に
仕事に出かけます。
3時過ぎに
田んぼで
少し休んで
8時頃まで仕事です。

休む時間を入れなくも
13時間働いているのです。

重労働ですので
疲れます。

清左衛門が
大声で
「起床」と叫ぶと
朝が始まり
「終了」と
言うまで
働かなければなりません。

途中で
「休め」と
と言う言葉が
あると
休むことができますが
清左衛門自信が疲れていなければ
「休め」という言葉が
なかなか出てきません。

清左衛門は
なかなか疲れない
剛健な人間です。