ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その32

こんな風に
患者自らが
行く様に
仕向けていたのですが
あるとき
大きな問題が生じます。

その人は
新患として
病院を訪れました。

腰が痛いというので
やって来たのです。

順子の
見立てでは
腰の痛みは
仙腸関節症のようです。

それ以外に
膵臓に
悪性の癌がありました。

極小さいもので
手術適応で
生存率が
たぶん100パーセントに
なると思います。

そこで
順子は
整形外科に行ったあと
内科に行く様に
暗示をかけました。

患者は
暗示をかけられたように
行きました。

内科では
血液検査や
CTを受けました。

一週間後
やって来たのですが
内科では
何の問題もないと言うことで
帰って行きました。

順子の強い暗示のために
別の病院に行って
再検査して
胃からの
エコーで
癌は発見されました。

そのことを
整形外科に
来たときに
みんなに
言って回りました。

そのために
最初に見た
教授は
自尊心が
丸つぶれです。

学生の前で
「癌ではない」と
言った手前
どうにもならないようになってしまったのです。

その
恨みは
順子に向かいました。

教授は
受付に
順子を置くことを
厳しく反対したのです。