ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その2

先ず前世から始めます。

いまから
百数十年前
江戸時代の
終わりの頃から始めます。

ところは
摂津の国
川辺郡(かわべごおり)の
小さな村です。

その村は
歴史は充分にありますが
今は
小作人ばかりが
暮らす
貧しい村でした。

村はずれに
屋号が
カネスという
一家に
長男として生まれた
弥七がいました。

当時の村では
誰でもそうですが
「朝は朝星
夜は夜星」の働きです。

そんなよく働く
弥七には
6人の兄弟がいましたが
成人したのは
弟ふたりと
妹ひとりで
ふたりは
子供の頃に
亡くなりました。

当時では当たり前のことです。

そして
現代では
絶対に考えられないことが
結婚できる
男子は
ひとりだけです。

弥七が結婚できるか
弟の誰かが
結婚できるかは
父親の
胸の内です。

結婚できる者は
家を
任せられる
人間に
限られていたのです。