ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その53

正弥は
電話が鳴っているのは
わかっていましたが
しんどくて
鞄の中の
電話を
探せませんでした。

電話にでない
正弥が
心配になりました。

見舞いに行きたくなりました。

年賀状が
来ていましたので
住所は
わかっていました。

電車に乗って
二駅次の
駅近くだったと
記憶していました。

そんなことまで
記憶していたのです。

正弥は
タクシーで
自宅に着くと
すぐに
ベッドの中に
入ってしまいました。

正弥は
両親と暮らしていましたが
ちょうど
その時は
両親が
泊まりがけの
旅行に出掛けていて
正弥ひとりだけだったのです。

ベッドに入って
少し寝ましたが
何か
食べたくなって
冷蔵庫の中を
探っているときに
玄関の
インターフォンが鳴りました。





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