ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その66

「予定通りしなくてもよい」と
千香は
何度も
言いましたが
他の案があるわけでもないので
予定に従っていました。

予定表の中に
正弥の家族に
挨拶に行くというのがありました。

先日
会っているので
これは楽勝と言うことで
日曜日に設定しました。

千香は
いつもより
おめかしして
それでいて
謙虚な
白の服装で
訪れました。

正弥の
両親は
平服で
待っていてました。

両親の関心は
ひとつでした。

どうして
千香のような
エリートが
普通の
正弥と
結婚することになるのか
と言うことでした。

矢継ぎ早に
両親は
千香に聞いてきました。

その問いに
千香は
うまく答えられませんでした。

その間も
正弥と
結婚を決意したのは
何だったかと
考えたのですが
わかりませんでした。

この問いの答が
わかるのは
ズーッと
後のことでした。

正弥の
両親も
ハッキリした答がなかったのは
「そう言うものだ」と
ヘンに納得していました。