ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

人は貧しさを憂うにあらず平ならざるを憂う(再掲です)

このカテゴリーは、
何の根拠もない事柄を
あたかも理由があるように
私アスカルの飼い主が論述するものです。
たぶんに妄想が含まれますので
真に受けないで下さい。
『決して他言は無用です』
言ったあなたが恥をかきますから、、、





私の子供の時
私の村人は
ほとんど貧乏でした。

白米のご飯を食べるのは
一年に数度、
テレビ小説「おしん」で有名な
大根ご飯は
私の村ではごちそうでした。

今から考えれば
極貧の生活も
貧しいとは考えていませんでした。

「みんなが同じ生活をしているから」
貧しいとは考えなかったのです。

でも
私の母は
長らく街の生活をしていましたし
私の村の隣の街へ
行商に出かけていましたから
自分自身が
貧しいとよくわかっていたようです。

孔子孟子の中国の賢人が
「人は貧しさを憂うにあらず、平らならざるを憂う」と
言ったように
私は当時は
何も知りませんでしたので
貧しさを憂いたことはありませんでした。


しかし現代はどうでしょうか
社会の情報化が進み
「負け組」「勝ち組」のような言葉に代表されるように
多くの人が
「貧しい人もいるが
大金持ちもいる」
と言うことがわかっているのです。


そんなとき社会は
不安定な方向に進みます。

為政者や
既得権者は
こんな時には
ある方法で
その不満を
少なくします。

さてどんな方法でしょうか。

皆様ご存じですか











貧しいとわかった人々の不満を
和らげるために
次のようなことをするそうです。


「ヒーローを作る」です。

そのヒーローは
庶民からでて
日本一いや
世界一になった人なら
適任です。

オリンピックで
金メダルを
取った人なら
最適です。

自分の夢を
ヒーローに託すんです。

人は
自分より
お金持ちを
応援する性質を
持っています。

皆様も応援されていますか。


ヒーローは
「私は夢をあきらめませんでした。
夢のために努力しました。
そして夢が叶ったのです。

夢をあきらめないで下さい。」と
決まったようにおっしゃいます。

もちろんヒーローになったくらいですので
とてつもない夢が叶っているのです。
説得力があります。

それを聞いた人々は
どんな風に思うでしょうか。

『やっぱり夢が叶わないのは
私があきらめたためだ。

夢さえあきらめなければ
叶っていたのに。

私がこんなに貧しいのは
努力が足りないためだ。』と
考えても
不思議ではありません。

ヒーローは
そんなことを一言もいっていませんが
そんな風に聞こえるのは
私だけでしょうか。






先の大戦で
大きな敗北を喫して
戦勝国の言うように改革した
戦後の政策は
財閥解体・農地改革
労働環境改善・普通選挙制度
累進課税相続税などで
みんなを平にしました。

でも
今は無理です。

派遣社員契約社員
などの制度を作って
し舞った政治の力で
平にするのは無理です。



だったら庶民は
どうすればいいのでしょうか。

ささやかな抵抗ですけど
私は次の方法をしています。

まず第一に
不要なものは買わない

第二に
どうしても買わなければならないときは
外国製より国内製
大企業の製品より中小企業の製品
大型店より個人商店
有名人がコマーシャルしている製品よりそうでない製品
にしております。

第三に
恐れ多いことですので
私よりお金持ちのヒーロー
(ヒーローと呼ばれる人は
私より貧乏な人は皆無です。)
を応援しない

「まず不要なものを買わない」と言うことですが
当たり前のことで
皆様も
必要だから買っていると
おっしゃると思います。

しかし、
「商品を買いたい」
と言う意思形成に
他人の力が働いているとすると
どうでしょう。

極端な話で言えば
店の主人が
催眠術でも使って
商品を売りつけていたとすれば
それは問題だと思いませんか。

しかし、
催眠術を使わなくても
買いたいという気持ちを起こさせる
そんなことは
可能でしょうか。

皆様
買うつもりなんか無かったのに
なんか急に買いたくなって
買ったことありませんか。








「買いたい」と思い立ったのは
偶然ではある場合もありますが
最近の販売者は
そうなるように
しています。

どんな方法を使うかというと
私は勉強したことがないので
そのすべてが
わかりませんが
例えば次のようなことです。

★「日本一」と宣伝する。
小分野に分ければ
日本一になることも多くなるはずです。
例えば私が作っている
互い違い階段は
「日本で一番売れている互い違い階段です」
と宣伝することが出来ます。
(互い違い階段は私の登録商標ですから
互い違い階段と称して売ることの出来るのは
私だけですから
あたまえです。)
そうすると
購買欲をそそるのです。

★天井を高くする方法は最近よく使われる方法です。

最近出来たショッピングモールと
昔からある
ショッピングモールを
比べてみて下さい。

天井が高いと
なぜ購買欲がわくのか私にはわかりませんが
沸くみたいです。

★有名人を宣伝に使う
昔からよく行われる方法です。
使うキャラクターによって
売れる額が全然違うそうです。

もっと小さいことから
大きなことまであるみたいですが
私はその詳細はわかりません。
いずれにせよ
あなたの「買いたい」は
売り手によって
作られています。

無駄になるものを
きっとおあなたは買ってしまっていいると思います。

そんな無駄使いによって
儲かるのは
上の人たちで
下の人はより下になってしまいます。












マーケティングと呼ばれる学問によって
組織化された集団は
買う必要のないものを
あたかも買う必要があるように
思わせて
売りつけてくるのです。

それは
もっと大きな大義名分の
もとに行われます。

景気回復・内需拡大・消費拡大とか言う大義名分です。

それらのいずれもが
庶民がお金を使うことを奨励するものです。

庶民のお金を使わせるためなら
山の日も作ります。

「休みが増えたから
遊ばないといけない」と
お金を支出するのは
庶民ですから、
限度があります。

そして使えば使う程
もちろん庶民のお金は
富裕層のお金へと
移動してしまう仕組みになっているように思います。


私は
旅行が嫌いですから
山の日も
家にいました。

そんな私が
こんなことを言って誠に申し訳ございません。










まとめ

「人は貧しさを憂うにあらず、平らならざるを憂う」
人は客観的に見て
貧しいから悩むのではなく
他との比較で
貧しいかどうかが決まるのです。

残念ながら
政治の力では
その貧困を解決することは出来ません。

またこの不満を和らげるために
「ヒーロー」という手法を使います。

ヒーローが
『夢はきっと叶う』という言葉を信じて
貧しいのは自分のせいだと思うのです。

また、
科学的手法を駆使して
販売者は不要な商品を
売りつけてきます。

そればかりか
政府の景気対策と称して
買わせようとしているのです。

これらに対して
持たない私のささやかな抵抗は
不要なものを買わない
その一語に尽きます。

皆様は
どのようにされますか。