ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その13

湖子は
何千年も
人間社会を見ていました。

水道がなかった時代の方が
もちろんながく
当たり前だったのですが
当たり前が
当たり前でなくなったその日に
出会えたのは
初めてでした。

人間って
進化するんだと
思ったのです。

特に
昔の時代は
その進化は
本当にゆっくりでした。

というか
殆ど進化していないような状態でした。

湖子だけの経験で言えば
昔は
ゆっくりだったけど
今は
ものすごく早いという
感想でした。

水道が
はじめた出た時を
こんなに喜ぶなんて
幸せに感じるなんてと
思ったのですが
来住家では
この後
不幸が相次いで起こることになります。

湖子が
4才になった冬
おじいさんが亡くなります。

まだまだ
よく働く
おじいさんでしたが
なくなると
来住家は
貴重な労働力を失います。

その翌年に
小麦粉の輸入が
政府管掌で解禁になって
外国から
もう比べものにならないほどの
安価な小麦が輸入されます。

そのため
来住家では
冬に
二毛作として
麦を作っていたのですが
作っても
売れなくなってしまいます。