教授は 製薬会社の 依頼が多くて 研究室に入ると 就職に 極めて有利になるのです。 人気の高い 研究室でした。 入ろうかなとも思ったのですが 和己が なかなか 生薬判別試験に 合格しません。 和己だけを残してもと 思っていたのです。 和己は 湖子が うまく教えても 2回も再試を受けてしまいました。 そんな事には 不器用みたいでした。 合格した日 和己は 湖子に抱きついてしまいました。 湖子は 嬉しかったです。 そんなふたりは 研究室に入りたいと 訪れました。 希望者が多くて 選抜が厳しいのですが 湖子は もちろん合格です。 でも 和己は ダメみたいだったのですが 湖子は 教授に 頼み込んだのです。 「和己と一緒でないと 入らない」という 決めセリフで 教授を 説得しました。 ふたり一緒に 研究室に入り 生薬の判別のための 試料作りに励みました。 教授がおこなう 生薬の判別方法は 顕微鏡で 植物の特長を 調べるというものです。 生薬の詳細を 顕微鏡で見るのです。 特長を見るためには その試料を うまく処理しなければなりません。 それが 意外にも 湖子よりも 和己が上手だったのです。