ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その106

通夜の参列客が
ひとりまたひとりと
帰って行くと
急に
葬儀場は
静かになっていきます。

夜とげをするのは
湖子と弥生のふたりです。

黙って
ローソクと
線香を
見て時間が過ぎました。

弥生は
2時間ほど
仮眠室で横になりましたが
湖子は
人間は
はかない命だと思いつつ
一夜を
過ごしました。

翌日の告別式には
地元の方や
親戚の方も
大勢来られて
盛大でした。

湖子は
親族として
焼香の時に
挨拶をする役で
参列者を見ていました。

参列者の中には
もちろん
悲しいみを
噛みしめて
焼香する人もいましたが
そんな風に見えない
人達も居たのです。

なんのために
お葬式に来たのかと
思うような人達です。

目立たない
入口の角で
世間話に興じている
人達も居ました。

そんな人達の中には
笑っていた人も
いたようです。