ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その109

学生時代から
ふかいなかの
親友は
湖子には
いませんでした。

もともと家族を
大事にする
湖子だったのです。

家族と一緒にいても
違和感を感じなくなった頃
湖子にとって
一大事なことが起こります。

健康診断で
腫瘍マーカーの数値が
非常に高くなっていたのです。

要検査と書かれた
紙を見た
湖子は
驚いたのですが
和己に強いすすめで
近所の病院に
翌日行くことになりました。

和己も付いて行くと言ったけど
湖子ひとりで生きました。

診察室で
問診後
触診
エコーの検査をすることになって
処置室で
待っていると
ゴム手をつけて
医師が
検査を始めます。

開口一番
「これは癌だ
相当大きくなっている
精密検査も
してみます。

今日入院できますか

早いほうが」
と医師は
言い放ちます。

湖子は
ドキッとして
気を失いそうになりました。