合格して
篠原君は
大変喜んでいました。
雪子は
篠原君が
合格したことを聞いて
素直に喜んでいました。
篠原君は
それを見て
またまた
大きな誤解を
してしまいました。
雪子が
篠原君を
好きだと
思ったのです。
篠原君は
この誤解になかなか
気が付きませんでした。
そんな目で見ると
雪子が
篠原君を
好きだと思う
出来事が
多いのです。
例えば
実習のときの出来事とか
たまたま会った学生食堂の出来事とか
を
振り返って
きっと
雪子は
好きだと
思ってしまったのです。
そう思うのには
相当の合理性が
あると
理屈っぽい
篠原君は
理論武装していました。
篠原君は
愛情は
誤解から生まれることに
気が付くのは
何十年も
経ってからでした。