ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その69

合格して
篠原君は
大変喜んでいました。

雪子は
篠原君が
合格したことを聞いて
素直に喜んでいました。

篠原君は
それを見て
またまた
大きな誤解を
してしまいました。

雪子が
篠原君を
好きだと
思ったのです。

篠原君は
この誤解になかなか
気が付きませんでした。

そんな目で見ると
雪子が
篠原君を
好きだと思う
出来事が
多いのです。

例えば
実習のときの出来事とか
たまたま会った学生食堂の出来事とか

振り返って
きっと
雪子は
好きだと
思ってしまったのです。

そう思うのには
相当の合理性が
あると
理屈っぽい
篠原君は
理論武装していました。

篠原君は
愛情は
誤解から生まれることに
気が付くのは
何十年も
経ってからでした。