ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」おやつ編その2

今週のお題「好きなおやつ」

みんなの発表が終わって
それぞれの
嫌いな物を当てるということが始まりました。

 

マリヤは
実際のところ
全然わかりませんでした。

 

にいさんの
あの言葉を聞いて
頭が真っ白になって
それ以降に
発表されたことは
わかりませんでした。

 

回答票に
前もって
書かれているので
自分以外のところと
にいさんのところ以外は
丸を適当につけました。

 

理由は

適当に書いてしまいました。

 

自分のところは
もちろん
クラゲ
にいさんのところは
何かと
相当熱心に
考えました。

 

柿の種
鶯ボール
満月ポン
ポン菓子
って同じ並びだし
特に
変わったものはないと思いました。

 

柿の種は
ピーナッツが入っているし、
鶯ボールとポン菓子は甘いし
柿の種と満月ポンは醤油味だし
ポン菓子は音がするし
理由も書かないといけないんだから
何にしようかな。

当てて
にいさんを
びっくりさせたいし
何を選ぶか
ここが肝心だよね。

 

提出時間が
迫ってきました。

 

ピーナッツだけが
豆類だから
たぶん豆類か
ダメじゃないかと
思ったのです。

 

かきのたね」に〇をつけ
理由に
「豆が嫌いだから」としました。

 

提出して
その授業は終わりました。

 

終わると

やっちゃんときーさんが
ふたりに近づいてきて
「西村さんの
好きな人って
マリヤさんだよね。

 

そうなんだ。
私が誘っても
付いてこないのは
そのためだったんだ。」

といったのです。

 

マリヤと
にいさんは
顔を真っ赤にして
何も言えませんでした。

 

やっちゃんときーさんは
ふたりを残して
昼ごはんに出かけてしまいました。

 

誰もいなくなった
教室で
ふたりは黙って
座っていました。

 

そうすると
教室の電気が
消されてしまいました。

 

少し暗くなった
教室で
次の授業時間まで
ふたりは見つめていました。