ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」おやつ編その3

今週のお題「好きなおやつ」

 

 

次の講義が始まる時間前になりました。

 

教室の電気が点いて
ふたりは我に返りました。

 

4人組の
他の連中も
席に着きました。

 

ふたりは
昼食をとっていないことに
気が付いて
ふたりは目で話して
笑ってしまいました。

 

授業が終わることには
お腹が鳴って
恥ずかしい目に
あってしまいました。

 

講義が終わったので
急いで
食堂に向かいました。

 

食堂は
非常に空いていました。

 

同じ
A定食を頼んで
ゆっくりと食べました。

 

それから
その日は
電車に乗って
帰りました。

 

家に帰ると
なんだか
お腹が空いて
いつもの
引き出しに入っている
おやつを取りだし
食べ始めました。

 

偶然なのか
柿の種と
鶯ボールがあったのです。

 

「私も好きだわ。
柿の種は

ピーナッツがあるからおいしいのよね。

 

柿の種だけを食べても
そんなにおいしいものじゃないよね。

 

鶯ボールは
たまらないわ。

 

からいものを食べてから

甘いものを食べると

格別なのよね。」と

おやつをほおばりながら
好きなテレビ番組を
見ていました。

 

マリヤは
刑事ものが好きです。

 

今日のテレビは
「恨みをもつ人間を殺すために
その愛人に
わからないように
ピーナッツを食べさせるのです。

 

そして
愛人とキスをした
人間をアナフラキシーショックで
殺す」というものです。

 

そんなことができるんだと
マリヤが思って
よくよく考えてみると
私も
ピーナッツを食べたことを思い出しました。

 

もしものマリヤですので
普通に考えて

起こりえないことを
考えつくのです。

 

それは
もしもにいさんが
明日私にキスしてきて
もしにいさんがピーナッツアレルギーで
もしにいさんがアナフラキシーショックを起こして
もし重体になったら
などと「もし」ばかりついたことを
考え出しました。

 

そんなことを考えていると
なんだか
おもしろくなってきてしまいました。

 

心の中の
笑いが
だんだんと大きくなって
声を出して
笑ってしまいました。

 

それを見ていた
母親が
「何を思い出して
にやにやしているの」と聞いてきました。

 

何も答えないでいると
「また何か想像しているんじゃないの」と
マリヤの心の中を
見抜いていました。

 

何も言えずに
その日は終わりました。