ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」おじいさんおばあさん編その3

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 

家に帰って
肉じゃがを開けて
食べてみました。

 

やっぱり
美味しかったです。

 

にいさんは
高校の時とは
全然違って
遠い存在ではなく
間近に感じる存在になっていました。

 

間近になったのは
私が農芸化学を志望したためで
志望したのはおじいさんおばあさんの影響だったと
思いました。

 

おじいさんおばあさんには
世話になるばかりで
何か恩返しを
したいと思っていました。

 

でも
思いつきません。

 

4人組に
聞きましたが
そう簡単には
わかりませんでした。

 

にいさんは

「同じことをしたら
喜ぶんじゃないかな」

と話したのです。

 

同じこととは
同じ仕事をしたらという意味だそうです。

 

缶詰屋の
おじいさんおばあさんは
後継ぎがいないと
見学の時に
話していたのです。

 

そこで
孫の
マリヤが
後継ぎになったらということです。

 

究極の
恩返しかと
思いましたが
若輩の
マリヤが
缶詰屋を
継げるわけには
いかないし
缶詰屋を
倒産させてしまいます。

 

マリヤは話が飛躍していると
考えて
別の方法を考えることにしましたが
そんなものは
すぐには思いつきませんでした。

 

4人組の素性が
はっきりわかるのは
心理学の講義の時です。

 

心理学の先生は
実践的な
講義をします。

 

ゲームのような
ことを始めたのです。

 

各自が
プロフィールを
発表してから
好きな食べ物や
好きな趣味を
4個言うことにする。

 

4個のうち
1個は
嘘を言って
それを
みんなが当てるというものです。

 

マリヤは
どんな風にしようか迷いました。

 

嫌いな食べ物とか
嫌いな趣味を
ひとつ言わなければならないのです。

 

食べ物で
嫌いなもの
苦手なものは
ありません。

 

もちろん食べた中での話ですので
昆虫食や鮒ずしのようなものは
食べたことがないので
嫌いかどうかわかりません。

 

昆虫食や鮒ずしに

興味がありますので
ひょっとして
好きかもしれないのです。

 

嫌いな趣味って
趣味は

好きなものなのに
嫌いなものは
趣味ではないので
どうもわかりません。

 

でも
課題ですので
何かないかと
講義の日まで考えていました。

 

ようやくその日になって
思いつきました。

 

子供の頃に
食べた
クラゲが
いやだっとことを思い出したのです。

小学校の頃
親戚からもらったのですが
その夏に
クラゲに刺された記憶があって
食べられませんでした。

 

そこで
クラゲにしました。