ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」おじいさんおばあさん編その2

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

当時放送されていた
夏子の酒」の
影響かもしれません。

 

女性の杜氏
活躍するというものです。

 

お酒を造る人に
なんとなく憧れていたのです。

 

お酒は
まだ飲んだことがないので
よくわからないですが
それにも憧れていました。

 

大学の授業が
始まりました。

 

一般教養から始まるので
マリヤは
興味が少なかったのです。

 

それに対して
クラスメートには
興味を覚えました。

 

今までにあったことがないような
”人種”です。

 

ひとり目は
少しおバカな男性です。

 

名前は木船さんといいますが
みんなからは、
きーさんと呼ばれていました。

 

大学に受かったのだから
それなりに
賢いはずなのに
全くそうでないのです。

 

ふたり目は

親が大金持ちの
市会議員で
当時は珍しい
ブランド志向の
女性です。

 

名前は
山崎さんというのですが
やっちゃんと
呼ばれていました。

 

さんにん目は
そう、さんにん目は
高校の時の
同じクラスの
男性でした。

 

あの
憧れていた人だったのです。

 

ふりかけ事件の時に
心配そうに見ていた
人だったのです。

 

名前を
西村さんといい
マリヤは
にいさんと呼んでいましたが
その呼び方は
マリヤの心の中だけです。

 

にいさんが
同じ大学に通うことになった理由については
後でわかるのですが
マリヤは怖くて
聞けませんでした。

 

本当のことを
知るのが怖かったのです。

 

大学では
マリヤも入れて
この4人が
いつも最前列に座って
授業を聞くことになります。

 

他のクラスメートからは
最前列4人組といわれていて
先生からも
そんなふうにおもわれていました。

 

最前列4人組は
クラブ活動もしていませんでした。

 

マリヤの
おじいさんが
缶詰作りをしていると聞いて
みんなで見学に
行ったりもしました。

 

おじいさんおばあさんは
とても親切に
案内してくれました。

 

大きな
オートクレープを見て
にいさんは

とても驚いていました。

 

試作用の
小さなオートクレープで
栗とタケノコそれに肉じゃがの缶詰を作りました。

 

試作品の缶詰をもらって帰りました。

 

みんなは
「なんてすばらしいおじいさんおばあさんをもっているのだ」と

言ってくれたので
鼻高々になってしまいました。

 

4人はこんな楽しい大学生活を
送り始めました。