ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」ふりかけ編その3

今週のお題「ごはんのお供」

マリヤはあこがれの人のことを
考えても
どうしようもないことが
頭では
わかっているのですが
考えてしまうのです。

 

そんなことを考えつつ
時間は過ぎます。

 

マリヤには
一番いやな
時が来るのです。

 

それは歴史の時間で
聖母マリアのことが
授業内容になるときです。

 

キリスト教のことが出てくる
世界史のはじめと
隠れキリシタン
話題となる
日本史の部分です。

 

世界史の時は
例の
ふりかけ事件を作った
あのお調子者が
「マリアなのに
マリヤだって」と
はやし立てるのです。

 

明日の日本史の時も
きっと同じように
言うに違いないと
マリヤは考えていたのです。

 

いっそ
休んでしまおうかとも
思ったのですが
親に心配をかけてはいけないということで
重い足で
その日も
登校しました。

 

日本史の時間が
やってきて
先生が
話し始めたのです。

 

教科書には
日本に伝わっている
聖母マリア像の写真が
のっていました。

 

きっと
言うに違いないと思った時

偶然が起こったのです。

 

その授業は
4時間目だったのですが
あこがれの人が
「はやべん」をしていたのです。

 

あこがれの人は

野球部に入っていて
朝練があったので
たぶん朝食を抜いていたのかもしれません。

 

ふりかけをかけて
ご飯を食べていたのです。

 

それを先生に見つかって
大事件が
勃発したのです。

 

授業は中断して
その日は
マリアについての
話は
なくなってしまいました。

 

マリヤには
本当に良かったと
思いました。

 

あこがれの人が
ひょっとして
考えて
はやべんをしたのかとも
考えたのですが
私なんか
考えていないという結論で
「そんなことはない」と
決めつけてしまいました。

 

でも
後日わかるのですが
そうではなかったのです。