ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

クロスの貼り方

クロスの貼り替え方

1.古いビニルクロスのめくり方

クロスを貼り替える面にとりついているものの内取り外すことができる物は、全て取り外して下さい。
エアコンのような物ものは、取り外すことができませんが、配管に余裕があれば少し浮かして下さい。

ビニルクロスをめくらずに貼れる書いてあるクロスもありますが、やはりめくって下さい。
古いビニルクロスをまずめくるのですが、クロスをめくるとわかりますが、ビニルクロスは、表面のビニル部分と、裏の紙の部分があります。めくるのは、ビニルと紙の部分の境ではなく、
紙の厚みの部分を半分に裂きます。
字で書くと難しいように聞こえますが、その部分が一番めくりやすいです。
下地に紙が残りますが、これがうまく全面に残るのが一番よいめくり方です。
この裏紙が全体に残らず、一部欠けると欠けた部分がビニルクロスを貼った時面積にもよりますが、
下地を拾って上に目立ちます。その時は、2.の下地の調整をご覧下さい。

ビニルクロスの下地が弱い場合例えば、土壁に貼ってある場合は、クロスをめくる時
「180度剥離」と言って、めくった紙を180度折り返しクロスの上で引っ張るようにめくって下さい。
古いクロスや薄手のクロス、日に当たったクロスは、大変めくりにくくなります。早めに貼り替えましょう。

2.クロス下地の調整

クロスをめくった後は、下地調整しなければなりません。下地調整は、クロス張りの中で一番大事な工程です。
a.下地が浮き上がりのある部分。
  取り除きパテ刷り
b.クロスの裏紙がめくれて部分
  パテ刷り
c.クロスの継ぎ目部分
  めくれがない場合は、そのままか、下地補強用スプレー塗布。
  めくれがある場合は、丹念に取り除きパテ刷り。
d.クロスの端部分、クロスの角部分
  特にクロスの裏紙の浮きがないか調査の上、浮いている部分は、裏紙を完全撤去、
  下張り部分が大きく無くなった場合(3cm以上)は、パテ刷り、下地補強スプレー塗布。

3.ビニルクロスを貼る使用道具

形からはいるとまで言いませんが、やはり適切な道具がないと、うまく貼れません。
使用する道具を列挙すれば(順不同です。順番に特に意味は、ありません)

ビニルクロス用ナイフ

 「クロスを重ね切り」したりクロスの端を切ったりする時に使います。
 必ず、クロス用に作られた薄刃を使って下さい。
 下切り用のナイフとは、必ず別にして下さい。

下切り用ナイフ

 下切り用ナイフは、どのようなもでもよろしいので使いやすいものを使って下さい。

地ベラ

 クロスを重ね切りしたり、あるいは、端を切る時に使います。
 パテ刷りにも使えます。地ベラは、先がとがっていますので初めて使う時は、
 角でケガをしないようにして下さい。
 軽くヤスリをかけて少しだけ丸くしておくと、少しだけ安全です。

刷毛

 ビニルクロスを貼った時、下地にクロスを密着させ、空気を抜くのに使います。
 幅の広いのから狭いのまでありますが、力がない方は、狭い方がいいと思います。

押さえローラー

 継ぎ目、端を押さえるのに使います。クロスの糊は、
 「少し付けて、できるだけ強く圧着する」のが最善です。
 そのために押さえローラーは、必ず必要です。

タオル

 不要な糊を拭き取るのに使います。
 少しゆるめに水を絞っておきます。
 タオルは、新しいものを必ず1枚とその他に少なくとももう一枚必要です。

糊付け機

 クロスには、万遍なく一様に糊付けすることが望ましいので
 必ず糊付け機をを使って下さい。
 クロスに糊が付いた「ピタッコ(商品名です)」を使う場合は、不要です。
 畳1枚程度の広さなら刷毛でも可能ですが、、、万遍なく少し厚めに塗って下さい。

押さえ用へら

 端部の角を、密着させるのに使います。
 なくてもかまいませんが、爪が長くないとケガをします。

下げ袋

 ナイフ、押さえ刷毛、押さえローラー、地ベラ、押さえ用へら、タオルを
 入れるための腰に付ける袋です。
 なくてもできますが、手際よくするためには、必要です。
 あれば左右にひとつずつ必要です。
 利き手側に、ナイフ、押さえ刷毛、押さえローラー、押さえ用へら
 利き手と反対側に、タオル、地ベラを入れます。
 入れる場所を決めておき、見なくても取れるようにしましょう。

霧吹き

 糊が付いては、困るところに水を吹き付けておきます。
 また乾きが早い夏場は、継ぎ目部分に吹き付けて乾きを遅くします。
 使い方は、貼り方のところで詳しく述べます。
 霧吹きは、普通の職人さんは、使っていませんが、
 便利で、失敗が少ないので私は、使っています。

4.クロス貼りの材料

よい材料を使わないと上手に貼れません。

クロス(ビニルクロス)

 ビニルクロスは、見本帳より選びますが、無難な色を選ぶようにして下さい。
 貼り上がると見本より濃い色になります。貼りやすいクロスは、柄が無く天地がないもの、
 厚手のもの、少し高めの表面が防汚処理されているもの、
 少し凸凹があり、全くの単色でないもの、などです。

クロス貼り用糊

 糊は、よく宣伝されているものがよいと思います。
 最近の糊は、極めてよくはがれが極めて少なくなっています。

のり付きクロス

 のり付きクロスは、工場で糊付けされて家に宅配されてくるものと販売店で糊付けされるものがあります。
 販売店の場合は、よく注意しないとうまく付いていない場合があります。
 また乾くといけませんので、ぬれタオル等で覆って早めに使いましょう。

クロスの貼り方

クロス貼り工事に適した日

貼る日は、雨が降っている日最適です。夏の暑い日の場合は、エアコンをつけて冷房をしたり扇風機をかけたりしないでください。クロスが早く乾いて仕事がしにくくなったり、めくれたりします。同じように寒くても暖房は、しないでください。
より壁面が乾燥していてすぐに乾く場合は、向かい糊をしなければなりません。向かいの糊とは、クロスだけでなく壁面にも糊をつけることです。私は、一度も向かい糊の工事をしたことがないので、細かいことが分かりません。

クロスを貼る方向および割付

クロスは、作業者が右利きの場合は、右から左へ縦に貼ります。左利きの場合は、左から右に貼ります。理由については、各自考えてください。理由は、はっきりしていますので実際に貼ると分かります。縦貼りが基本です。クロスは、よくよく見ると同じような柄でも横と縦の柄は、違います。まず最初にどのような貼り方にするか検討してください。貼り替えの場合は、前の継ぎ目に新たな継ぎ目が重ならないように注意してください。めくれ易くなります。
割付(割り振り)をよく考えてください。

クロスを貼る下準備

縦(クロスの縦の必要な長さ)の長さを計ります。まっすぐな壁面の場合は、少し長い目で十分です。複雑な形の壁面の場合は、少し長い目に切ってください。
手動のクロスの糊付け機の場合は、クロスの端を持たずにクロスの外から5分の1くらいのところを持って引っ張り出してください。
次に、貼る壁面の周りの部分に霧吹きで湿らしてください。
無地のクロスでしたら、なるべく天地を間違えないように、斜めにならないように気をつけながらクロスを貼ってください。場所が違った場合は、取ってまた貼れます。あわてず気長に慎重に貼ってください。
柄物の場合は、クロスの端に印刷してある天地を間違えないようにしてください。それからまっすぐ垂直に貼らねばなりません。柱のようなまっすぐ垂直に立っているものがあればそれを定規にしてください。ない場合は、垂直に鉛筆で線を書いて目印にしてください。また柄物は、前もって柄がどこに来ればよいか考えてクロスを切ってください。

1枚目のクロスを壁面に貼り付ける

クロスを壁面に貼ったら、位置に間違いがないか確かめながら、なでバケでクロスを万遍なくなでてください。クロスが強いと考えられるものは、できるだけ強くこすってください。クロスの角のクロスを最初に斜めに切ります。ここの場所は、切りすぎる場合が多いです。切り過ぎないように気をつけてください。ここの切り方は、コツがあるのですが、文字で書けないので割愛します。後日図で描ける機会がありましたら詳述します。クロスの周りは、へらで抑えてください。はじめになでバケでこすってから、弱い目にこすってください。はじめからへらで強くこするとクロスが破れてしまいます。入念にクロスに角になじませてください。それから地べらで押さえ切りをします。地べらを角にきっちり当てます。どちらかというと、クロスが長い目になるように当てます。クロス切断用のナイフでナイフをできるだけ寝かして切ります。地べらを移すときは、ナイフを当てたままにします。ナイフか地べらが必ずクロスに当たっているようにします。最後付近になるとナイフが壁等にあったってナイフを寝かして切れなくなることがあります。そのときは、反対から切るのですが、そのとき地べらが動かないようにしてください。この時のナイフを当てる強さは、周りの部分がナイフで切っても問題がない場合は、強く切断ください。試しに目立たない部分で切ってください。

周りをタオルできれいに拭いてください。のりが付いていると後日その部分が汚れてきます。入念に清浄ください。凸凹している面は、のりがふき取りにくいので、霧吹きで濡らしてから取り除いてください。端部分は、押さえローラーをしてください。角部分は、へらで入念に抑えておいてください。1枚目の継ぎ目は、抑える必要は、ありません。

2枚目のクロスを壁面に貼り付ける

続けて2枚目を貼ってください。一面の壁面は、続けて休まず貼ってください。霧吹きで2枚目の重なり部分と周りへ十分水を吹き付けます。柄物でない場合は、概ね合っていれば、そのまま貼ってかまいません。

柄物の場合は、クロスの端についているマークを合わしてください。気長に上から順番に合わして下さい。上に貼るクロスを、めくって下の柄と合っているかどうか確認ください。確認できればなでバケで右から左の(右利きの場合)万遍なくなでて空気を抜いてください。角、周囲は、1枚目と同じようにしてナイフで切ってください。

クロスとクロスの継ぎ目

それからクロスで一番大事な重ね切りをします。右利きの場合は、左手に地べら、右手にクロス用ナイフを持ちます。地べらを重なったクロスの柄の中央部分に載せ抑えます。このとき押さえる向きは、壁面と直角でお願いします。斜めにするとクロスが延びたり縮んだりして後で困ったことになります。地べらをなるべく立てるようすると良いと思います。ナイフをなるべく寝かせて当て切ります。そのときの抑える力が一番大事です。弱いと切れませんし、強いと下地が切れて厄介なことになります。上の2枚だけが切れるのが最高ですが、私はできません。まっすぐに切るようにお願いします。寝かして切っておくと最後は、壁などに当たって最後まで寝かして切れない場合は、反対から切るしかない場合があります。このような場合上から切ってきた終わりの所までちょうど下から切らないといけません。もし重なると切断線が2重になって隙間が開いてしまいます。これを防ぐために地べらに印を付けておきそこまで切るようにします。切ったクロスの端を取り除きタオルでのりをふき取ります。押さえローラーで入念に抑えます。貼り合せ面にクロスが重なっている部分は、クロスを手で広げてください。同じように隙間が開いた部分は、手でクロスを寄せてください。乾くまで少しくらいなら融通が利きます。回りも同じように押さえローラーで抑えます。

クロスを貼った後の養生

このようにして全体を貼りますが、今までに貼った部分に空気が入っていないか、継ぎ目に重なりや隙間がないかよく見ながら次に進みます。寒くてなかなか乾かない場合は、1日くらいは、よく見てください。暑い夏の場合は、すぐ乾くので頻繁に今まで貼った部分に間違いがないかどうか見てください。