新幹線が来てしまった。 その4
新幹線が来た事とは、
全く関係がない余談ですが
その家の敷地内には、
昔の納屋(あの牛がいた納屋です)
を解体して道路と同じ高さにした敷地に
また建てました。
それは、貸家だったんですが
そこを借りて頂いたのが
前田さん(仮名)です。
前田さんは、新婚のご夫婦だったんですが、
不幸にも赤ちゃんが死産になって
離婚してそれぞれの
実家に帰ってしまいました。
あった家財道具一式は、
貸家に残したままです。
我が家では、
その家財道具を処分しなければならなくなりました。
私や私の家族は、
その家財道具を見て驚きました。
私の家族のみんなは、
文化的な生活をしていると考えていましたが
前田さんの家財道具をよくよく見ると
便利なものがいっぱいあるのです。
そしてその大方を
私の家に引き継いだのです。
これを私の家族の間では、
『前田さん革命』と呼んでいます。
それまでの生活は、何だったのかと思いました。
何度も引越ししても
未だに我が家にあり
今でも使っているものも多数あります。
『前田さん革命』は我が家の文明の始まりです。
今までの生活はなんだったんでしょうね。
何もなくても幸せだし
あっても幸せです。
幸せは、多様性がありますね。