ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その19

(あずさの相談はまだまだ続きます。)

親友:
「メルアド教えたのに
連絡が来ないの?
あずさのように
メルアドがうまく受け取れなかったというわけではないでしょうし。
やっぱり
残念だけど
あずさのこと何とも思っていなかったんじゃないの。
だから聞いただけで
出さないんじゃないの。
あずさの思い込みだけという事ね。
ごめんね
事実を言って」

あずさ:
「絶対それはないと思うの。
次郎は私のことを
絶対絶対好きになっていたと思うわ」

親友:
「はいはい
でも茶髪の
男前が
黒髪のあずさを好きになることは
少ないんじゃないの。」

あずさ:
「そかな~
そんなことで
私を評価しないと思うよ。
私のすべてが
好きになっていたと思うわ。
例えば
次郎が
茶髪であったとしても
好きになっていたと思うわ。」

親友:
「はいはい
もうそれはいいわ。
のろけ話を聞いても
仕方がないし
ところで
何の相談だったの
おのろけ話しか聞いていないように思うの」

あずさ:
「だから言っているでしょ。
次郎と連絡出来ないって
どうしたら
連絡取れるかな?」

親友:
「どこに勤めているか調べたら
それから
住んでいる住所はわからなくても
最寄りの駅くらいわからないかしら。」

あずさ:
「松井さんが宣伝している
石川の大きな会社で
ちょっと前
住んでいるところが
大水が出て
浸水したとも話していたわ。」

親友:
「それよそれ
それを手がかりに
調べたらわ。
あなたインターネットが得意でしょう
それで調べて
駅で待っているの。
そうすればきっと現れるよ。
少し手間がかかると思うけど。」

あずさ:
「そうねそうね
それは良い考えだわ。
早速調べてみるわ。
ありがとう」

この言葉を言うなり
親友の家を後にして
アパートに帰ってしまいました。

園田のロフト付きのアパートは
インターネット付きだから
ロフトに置いてある
直ぐにパソコンを起動して
親友の言った様に調べてみました。

そうしたら
割と簡単に
彼が金沢のどの辺りに住んでいて
どこの会社に勤めているか
わかりました。

でもその会社は大きくて
事業所が
たくさんあるので
どこの事業所に勤めているかまでは
わかりませんでした。

もっともっと調べてみましたが
もうこれ以上のことはわからないので
明日は金沢に行くことにしました。