ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その24

西の空がますます暗くなって
一番星が
瞬くようになると
寒くなってきました。

ふたりは
余計に寄り添うように
なりました。

でも
外が真っ暗になって
部屋の中も真っ暗になると
やっとふたりは
両手をつなぎながら
向かい合って
話しました。
ふたりは同時に
「ごめんね。
、、、、
連絡出来なくて、、、
、、、、
連絡先なくしてしまった。
、、、
ごめんね。」
と言いました。

あまりにも同じなので
ふたりはちょっと笑って
あずさは
「おなかすいた。
ご飯作らなきゃ。」
と言い
次郎は
「僕も手伝うよ」
と答えました。

ふたりは
階下の
小さなキッチンで
シチューを作り始めました。

次郎は
料理をしたことがなかったので
あずさに教えてもらいながら
なんやかやと手伝いました。

冷凍にしてある
ご飯やおかずを解凍して
できあがった
シチューとともに
ロフトに持って上がりました。

ロフト階段は
独特の構造で
見て目は
急なように見えるのですが
上がりやすくて
お料理を持っても
上がれる
階段でした。

ふたりは
ロフトで
ご飯を
ゆっくりと食べながら
話をしました。

あずさ:
「頂きます。
シチュー熱いから気をつけてね。」

次郎:
「頂きます。
おいしそうだね。
今日はちょっと寒いから
ちょうど良いかも」

あずさ:
「私、
日曜日に
金沢に行ったのよ。
金沢は雨だったわ」

次郎:
「僕だって
日曜日に着たんだ
だから会えなかったんだね」

あずさ:
「どこまで着たの。
私は金沢の駅前と
淺野川の河口付近と
小松市の会社だよ」

次郎:
「僕の家の近くまで来たんだ。
僕はね
このドアの外まで
着たよ。
隣の棟の2階にも
上がったけど
表札がないものだから、、
と言うか
名字を聞いていなかったものだから
わからなかったんだ。」

あずさ:
「そうよね
お互いの名字を
聞いておけば良かったよね。
もっと早く会えたかもしれないわね」

次郎:
「それよりも
メルアドをなくさない方が良いよね。
ごめんね。」

あずさ:
「それは言えるは
私の方こそごめんね
何故なくしたんだろうね。」

次郎:
「ふたりとも
なくすなんて
考えられないよね。」

あずさ:
「私今になって思うんだけど
これって
神様が
私たちに授けてくれた
試練じゃないかと思うの」

次郎:
「そうかもしれないね
きっとそうだよ。
直ぐ会えなかったから
ふたりは
真剣に
お互いのことを
考えたんじゃない。」

あずさ:
「そうよね
そうよね
次郎って
頭良い
直ぐ会えなくて
今なら良かったと思うわ」

こんな話はずっと続きます。