ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 2話

始業時間は
9時からですが
十詩子は
8時には工場の門に着いてしまいました。

初めての仕事ですので
遅れてはいけないと思って
早く出たら
近くなので
早く着いてしまいました。

工場の門では
8時で退社する夜勤の工員さんが
帰って行きました。

十詩子は
守衛さんに
新入社員であることを告げると
守衛さんは
「早すぎるんじゃないの
まだ経理課の人はだれもいらしてませんよ
中に入って
待ってたら」と言って下さいました。

しばらくすると
経理課のひとりが
出社して
鍵を取りに来ました。
それで
守衛さんは
十詩子のことを告げると
経理課員は
十詩子を連れて
少し離れた
古いコンクリート造の
二階に案内されました。

そこの応接室でしばらく待っていると
係長が来て
十詩子を
まず課長に紹介した後
二十数名の課員に
挨拶させて回りました。

その後係長は
昨年入った敬子を
呼んだ後
仕事のことは
まず敬子の仕事を手伝うように言いました。

十詩子の先輩で
友達となる
敬子は
地元尼崎の出身です。

まず敬子は
お茶くみの仕事を
一緒にしました。
現代では
女子社員がお茶くみなどしませんが
当時は新入社員の女子社員がするのが当たり前です。
それぞれの湯飲み茶碗は
各個人のもので
誰がどの茶碗かを覚えるのが
まず仕事です。
敬子はこれを覚えるのに
一週間ぐらいかかったのですが
十詩子は
1日でほぼ完璧に覚えました。
お茶くみは
朝と十時それに昼と三時にあるのです。
4回もお茶を配れば
覚えるのは当然と思ってしまいました。

新入社員の仕事は
お茶くみ以外にも
もちろん仕事があります。
会計課に行って
山のような伝票をもらってきて
その科目ごとに
より分け
その総計を出すのです。
単調な仕事です。

会計が
伝票と帳簿と
そろばんだけで行われていた時代です。

一日が終わると
本当に疲れてしまいます。
間違いが許されない仕事ですから。