ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

天井回り縁を付けない時のクロスの貼り方

メールでクロス貼りについて
ご質問がありました。

①回り縁を付けずにクロス貼りを考えています。天井と壁のコーナー部(入り隅)でのカットと成らざるを得ないと思いますが、どのように施工したら良いでしょうか。

②窓回りのクロスの処理について悩んでいます。窓枠は膳台のみ設け、縦と上は枠無でクロスを回り込む仕様にしたいのですが、左右の上角コーナーはどのように貼り込むのでしょうか。



①のご質問に対して

天井に回り縁を回さず
全面クロス貼りを
小社では
クロスのフルスペックバージョン
と呼んでいます。

上記質問に答えます。

本職の職人さんの場合は
天井と
壁との間の入り隅には
必ず継ぎ手を設けます。
そして
コーキングをして
その隙間を目立たなくしたり
かつはがれるのを
防止します。

これが本職の仕方で
少し難しく
私の技術では
不可能です。

(入り隅に継ぎ手を設けると
重ね切りがうまくできないため
大きな隙間が生じます。
またコーキングを
均一にうまくするには
相当の技術が必要なのです)

それで私は
全く掟破りの方法を使います。

言葉では難しいので
図面で示します。


説明しますと
天井面をまずクロスを貼ります。
竹べらで入り隅に沿わせます。
そして周りを切るとき
角から5mmほど長く切ります。
入り隅が正確に施工されている場合は
3mm位が適切です。
もちろんローラーで押さえます。

続いて壁を貼ります。
同じように
クロスを竹べらで沿わせます。
壁を切る時は
図示の如く
天井ぎりぎりに
切断します。
この時
下のクロスを
切らないように
なるべくナイフを寝かして
力を入れずに
切って下さい。
クロスの表面だけが切れて
裏打ちの紙が
切れないくらいに弱い方が
良いか知れません。
ローラーで押さえて
糊を拭き取り
出来上がりです。

この方法は
簡易ですが
天井回り縁は
目より高いところにあります。
そのため下からの見た時
壁のクロスの上端が
直線上に見えて
それが
入り隅の角のように見えるのです。

この方法を
5年前からしていますが
はがれたものはありません。
一度皆様もお試し下さい。
うまくできなくても
ご容赦下さい。

②のご質問の答えは明日お願いします。