前の世界で 野村に聞いておけば良かったと 思いましたが 聞いたとしても きっと野村は 「そんなこと分からないよ」 と言うに決まっていました。 野村は 前の世界では 内心を言わない 物静かな男だったのです。 いくらこんな事悩んでいても 答えが出るわけでないので 聞いてみることにしました。 何しろ 真由子 57歳のおばさんですので 何でも聞ける 「心臓」なんです。 真由子: 野村さんは どんな女性が 好きなんですか?? (と直球勝負です。) 野村: 、、、、 そうですね。 そんなこと考えたことがなくて 、、、、、、、 どう言ったらいいのか。 気が合うというか。 相性が合うというか そう言うものじゃないでしょうか。 (野村はたじたじです。 でもこの質問で 野村は何でも聞けるように思いました。 それで疑問を 真由子に聞いてみました。) ところで 真由子さん 課長は真由子さんは 私を知っていると おっしゃっていましたが どこかで会いまたか。 真由子: 、、、 あー いいえ 会っていません。 研究室へ 仕事の用事で行った時 お見かけしただけです。 (真由子は 「ちょっと嫌われたかな あんな事聞くんじゃなかった。 若い女性が あんな事聞かないよね。 控えめな女性の方が きっと野村は好きに違いないわ」 と内心思いました。 野村の方は 真由子は なかなかしっかりした女性だという印象を 受けて 二人は別れました。