ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトの奇跡 その6


妖精:
私が妖精であることがわかりましたか

莉子:
分かりました。
死ぬかと思った
それで私にどんなご用事

妖精:
だから
言っているじゃありませんか
私はあなたを綺麗にする
使命があるんです。

莉子:
なんかそれが怪しいのよね
あなたが
すごい力を持っていることは
分かったけど
それなら
私の前に現れなくても
遠くから
パーと
私を綺麗にしたらいいじゃないの

妖精:
それが出来るくらいなら
直ぐにやっています。

莉子:
なぜ出来ないんですか
先ほど空を飛んだじゃありませんか
あれも何か仕掛けがあったのですか。

妖精:
私は
まだ妖精に成り立てなんです。
だから
いろんな魔法が
全部使えないんです。
綺麗にすると言う魔法は
難しくて
あた
50年くらい修行しないと
習得できないと思います。


莉子:
50年もかかるのですか
それじゃ私
おばあさんになってしまいます。
そんな先で
綺麗になっても仕方ないじゃないですか。


妖精:
だから他の方法で
莉子さんを綺麗にできないか
お願いに来たのです。

莉子:
もう
やっぱり話しが
かみ合わないわ
どうしたいわけですか

妖精:
お願いなんだけど
こんな外で
話さずに
お家の中に入ってもいいですか。
ここは
ちょっと寒いんですけど。

莉子:
そうね
今日は寒いですね
じゃ
魔法で
暖かくすればいいんじゃないの
それも出来ないの


妖精:
それは出来ます。
でも
魔法を使うと
経費が要るんです。
出来るだけ抑えたいので
家の中に入れてほしいなー

莉子:
何度も言うけど
妖精のことは
分からないなー
じゃー
あまり悪そうな
人じゃないみたいだから
入ってみます。

妖精:
お言葉ですか
人じゃなくて
妖精なんです。
私は
人のよさそうな妖精
いや
妖精のよさそうな妖精
日本語の使い方を
間違えていますね
こんな時は
どんな風に言うんでしょうね。

莉子:
どうでも言ったら
どうそ
こちらがお部屋です。
靴は脱ぐのですよ

妖精:
そんな事は分かっています。
以前にも
人間のうちに住んでいたことがあります。
15年位かな