妖精: 私が妖精であることがわかりましたか 莉子: 分かりました。 死ぬかと思った それで私にどんなご用事 妖精: だから 言っているじゃありませんか 私はあなたを綺麗にする 使命があるんです。 莉子: なんかそれが怪しいのよね あなたが すごい力を持っていることは 分かったけど それなら 私の前に現れなくても 遠くから パーと 私を綺麗にしたらいいじゃないの 妖精: それが出来るくらいなら 直ぐにやっています。 莉子: なぜ出来ないんですか 先ほど空を飛んだじゃありませんか あれも何か仕掛けがあったのですか。 妖精: 私は まだ妖精に成り立てなんです。 だから いろんな魔法が 全部使えないんです。 綺麗にすると言う魔法は 難しくて あた 50年くらい修行しないと 習得できないと思います。 莉子: 50年もかかるのですか それじゃ私 おばあさんになってしまいます。 そんな先で 綺麗になっても仕方ないじゃないですか。
妖精: だから他の方法で 莉子さんを綺麗にできないか お願いに来たのです。 莉子: もう やっぱり話しが かみ合わないわ どうしたいわけですか 妖精: お願いなんだけど こんな外で 話さずに お家の中に入ってもいいですか。 ここは ちょっと寒いんですけど。 莉子: そうね 今日は寒いですね じゃ 魔法で 暖かくすればいいんじゃないの それも出来ないの 妖精: それは出来ます。 でも 魔法を使うと 経費が要るんです。 出来るだけ抑えたいので 家の中に入れてほしいなー 莉子: 何度も言うけど 妖精のことは 分からないなー じゃー あまり悪そうな 人じゃないみたいだから 入ってみます。 妖精: お言葉ですか 人じゃなくて 妖精なんです。 私は 人のよさそうな妖精 いや 妖精のよさそうな妖精 日本語の使い方を 間違えていますね こんな時は どんな風に言うんでしょうね。 莉子: どうでも言ったら どうそ こちらがお部屋です。 靴は脱ぐのですよ 妖精: そんな事は分かっています。 以前にも 人間のうちに住んでいたことがあります。 15年位かな